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『モンハン』が肌に合う女を狙え? 「異性アピール」手段に成長したゲーム文化――ライター小山内の「オタク学!」vol.10

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―本誌ライターの小山内さんによる、コラム「オタク学」。「オタク的な分野×社会学」というテーマのコラムです。―

PSPのゲーム『モンスターハンターポータブル』のせいで恋愛がうまくいかないと悩む人がいるそうだ。

はてな匿名ダイアリーに、

「好きな男性がハマっているというので、ゲームの『モンスターハンター』(以下、『モンハン』)をプレイしてみるも、肌に合わなかった」

「彼と『モンハン』のオンライン協力プレイを楽しんでいる女友達に嫉妬してしまい、自分が情けない」

という趣旨の愚痴エントリが投稿されているのだ。

◆ハマれば数百時間は遊べる、究極の「やり込みゲー」

昨年末発売された『モンスターハンターポータブル3rd』は、発売初週で200万本以上の売り上げを記録し、新聞の企業面で記事になるほどのメガヒット作だ。『モンハン』シリーズは、基本的にはフィールドにいるモンスターを武器で狩るアクションゲームで、

「強いモンスターと戦って倒す→倒したモンスターから得たアイテムで、自分の武器を強化する→もっと強いモンスターを探して倒す→より強力なアイテムが手に入るので、武器をさらに強化する…」

という無限ループ構造になっている。そのため『モンハン』中毒になる人が次々に現れ、

「数百時間はプレイした」

と豪語するプレイヤーが続出する社会現象になった。

人気漫画『RAVE』や、現在アニメが放送中の『FAIRY TAIL』の作者・真島ヒロさんは、『モンハン』を2000時間はプレイしたと言い、『モンハン』の世界観をベースにした『モンスターハンター オラージュ』という漫画を講談社の雑誌に連載したこともあるほどだ。

◆昔と今のゲーム「やり込み」の違い 孤独なゲーマーには辛い時代?

『モンハン』では武器の強化は出来るが、プレイするキャラクター自身が経験値を稼ぎ、レベルアップするような仕組みにはなっていない。何度も狩りを繰り返す中で、自分自身の操作テクニックを上げ、敵の攻撃パターンを見極めることで「攻略法」を発見していく。

そういう意味ではアクションゲームが苦手な人には、昨今の『モンハン』ブームは居心地が悪いかもしれない。だがエントリ主は、好きな男性の気を引くためにとりあえずプレイはしてみたようだ。

かくいう筆者も、オタク女子と仲良くなりたくてPSP版の前作『モンスターハンターポータブル2ndG』に手を出すもすぐ飽きてしまったり、腐女子と共通の話題が出来るかな、と思って『戦国BASARA』をプレイしていた経験がある。

それにしても昔のゲームは、「やり込む」と言えば家やゲーセンにこもるしかないという、典型的なオタク趣味だった、今では男女がPSPを持ち寄って(あるいはネットに接続して)、『モンハン』の協力プレイをすることで仲を深めるとは、時代も変わったものだ。

※画像:Amazon

(小山内)

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(参考リンク)
モンハン厨になれなくて好きな人と話もできない27歳女(マジ)

小山内 聡(おさない そう)
漫画とアニメとゲームが好きで軍事オタクの文系大学生。趣味はノンフィクションを読むこと。はてなダイアリー『日の丸海賊団』で書評を書いています。
http://d.hatena.ne.jp/kurohige-ossadot/
ツイッターはこちら↓
http://twitter.com/#!/ossadot

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